はじめに
茨城県常総市【美食家専門農家】のきりちゃんふぁ〜むです。
今回は、すでに大変な好評をいただいている【永遠星】についての解説と、そこに込めた想いをご紹介したいと思います。
よく勘違いされやすいのは、”オリジナルの種なんですか⁇”とか、”プレミアムズッキーニと永遠星は品種が違うんですか⁇”など聞かれることがありますが、結論から言えばどちらも同じで、【一般的な種】です(笑)
当然、自分で種をとって、自分たちの土壌で優良な遺伝子を育んでいくというのは理想ですが、それは次の段階で考えたいと思っています。
しかしながら、きりちゃんふぁ〜むの理念として、誰でも扱っている一般的な種を使って、唯一無二のズッキーニの味を生み出すことをテーマとして掲げているので、まずは、納得のいく味を見出し、そこを最適に栽培管理する方法を編み出した上で、オリジナルの種を使用したブランド作りに移行がスムーズかと考えます。
こだわり抜くこと
さて、本題の永遠星ですが、お陰様で、自他共に認める、まさに”過去最高の仕上がり“となりました‼︎
これには相応のこだわりが当然あるわけですが、もちろん、こだわったから成果が出るわけではありません、、、。
むしろ、”こだわる”ということは、常に未知の問題と相対することと等しく、解のない問答を延々とやり続けることでもあるので、本当に孤独そのものなのです。
ただでさえ、寒冷化が進み、不安定な天候が標準となっている現代の農業では、そもそもの栽培方法の基本が崩れ始めているという中で、”味”という可視化できない不確かなものを追求するということがどれだけ茨の道かと考えると、たまに自分たちが趣味を通り越した”ただの変人”に思えてくることもあります(笑)
そんなこだわり続けてきた変人が、一番大切だと痛感したことがあります。それは【こだわり抜くこと】ということです。
一見、”こだわること”と”こだわり抜くこと”は似ているように思えるかもしれませんが、”こだわること”では、挫折や苦悩というネガティブな背景が付いてまわります。
しかし、”こだわり抜く”では、”こだわり切る”という意味でもあるので、悩んだり考えたりする暇もなく、常に解だけを求め、失敗しては次、失敗しては次と、解に辿り着くまで、”無心に突き抜ける”ということが重要になります。
正直、今回は現在進行形で、ありとあらゆるトラブルが発生していて、納得のいく”味”にはたどり着いたものの、総合的に見た時の脆弱性が露呈し、本当に一瞬だけ、心が完全に折れた時がありましたが、その直後にこの”こだわり抜く”という言葉と概念が頭をよぎり、何とか軌道修正をすることができ、今では、ひたすら起こるトラブルを全力で受け止めて、日々楽しみながら闘い続けています‼︎
永遠星に込めた想い

前置きが長くなってしまいましたが、実は、今回の”永遠星”には、ちょっとした想い⁇願い⁇が込められています。
それは、【等身大のきりちゃんふぁ〜む】です。
これだけでは全く意味がわからないと思いますが、、、(笑)
“永遠星”は、等身大の私たち家族そのものだということです。
例えば育児。子どもを育てるということは、今の様な情報社会であろうと、AIであろうと、解を持ち合わせておらず、夫婦で悩み、向き合い、1つ問題が解決したと思ったら、またすぐに10の問題が発生し、解決しそうになると、突然明後日の方向から問題が舞い込んできたりと、そんなことを延々と繰り返しますが、作物も全く同じことが言えます。
だからこそ、商品である前に、生き物であり、冗談ではなく、我が子と遜色ないほどに日々向き合い続けているわけで、特に、今回の永遠星は、”自分たちの最高傑作を栽培する‼︎”ということを心に決めていたので、そこに込めた想いや願いというのは、我が子たちに通ずるものがあります。
とカッコいいようなことを言っていますが、実際は、”こだわること”から”こだわり抜くこと”に気持ちが切り替わった時に、【あれ⁇これって自分の子どもたちとの向き合い方と同じじゃない⁇】と思ったことで気付かされたことでもあります(笑)
ただ、自分たちの子どもたちと同じくらいの熱量で栽培するということは、文字や言葉では説明できないほどに、簡単なことでもないかな⁇とも感じました。
何故なら、今までも、あれだけズッキーニにこだわりを持ち、あれだけ身を削っていたのに、それすらも霞むほどに、今は【永遠星】と向き合えていると断言できます。
なので、【永遠星】は間違いなく、私たち【きりちゃんふぁ〜む】なのです。
最後に
何度でも言いますが、私たちの野菜は、誰にでも買って欲しいわけではありません。
ただ、消費するだけの野菜であれば、そこら中に転がっていると思いますので、そちらをお勧めいたします。
しかしながら、これだけ魂を込めて育てた野菜なので、しっかりと野菜に込められた想いを受け取り、充分に堪能していただける方であれば、喜んで、私たちの大事に大事に育てた野菜たちを嫁がせたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
永遠星、、、
それは、永遠に”かけがえのない時間”を輝かせ続ける覚悟を持つということ。
そして、輝かせ続けるために、日々、新しい今を積み重ねて、しっかりと磨き抜くということ。
永遠に輝く星、、、言葉の響きはとても綺麗だけど、そこの裏に隠れている血の滲むような時間もまた”かけがえのない時間”であり、陰が暗澹であればあるほど、光はより輝きを増すのです。
君がいるから僕がいる。
僕がいるから君がいる。
願わくば、野菜を通じて、お客様とはそういった関係を築きたいものですね。