医者+料理家=農家

ズッキーニと寄り添う日々

朝陽とズッキーニ

朝活を始めたら、、、単純に農作業時間が増えてしまい”あぁ、ズッキーニの季節だなぁ”と改めて感じている今日この頃です(笑)

ズッキーニと寄り添う日々は続いておりますが、今が順調なのかそうでないのかは、正直なところわかりません。

ただ一つだけ言えることは、確実にズッキーニの知識が増えていることです。

今までは、何か引っ掛かることがあって、誰かに聞いたり、ただ疑問に思っているだけだったりと、あまり深く入り込まなかったことでも、”不安要素”となり、徹底的に調べるようになりました。

というよりも、調べないと不安に押し潰されてしまいます(笑)

ズッキーニ年齢

最近の面白い発見は、ズッキーニという作物は、実が成った時点で、味が決まるわけではないということです。

私たちは、最初の頃こそ土壌からの栄養も沢山吸収し、木が一番元気な状態なので、間違いなく一番美味しい時だろうと思っていたのですが、そうではありませんでした。

人で例えるなら、ズッキーニ成り始めは「5歳」くらいで、一番美味しいとされるのはやはり「20歳以降」でしょう。

若ければ良いのではなく、環境に適応することが重要で、木が土壌に慣れ始めて、実が勢いづく頃に、味も定まり、最も美味しい瞬間を迎えるのだと思います。

ちなみに、このことは、ネットには載っていませんが、いろいろな圃場で実験しながら、食味をして気付いた事実です。

最近では、夢にまでズッキーニが出てくるようになり、仮説を立て、検証し、また仮説を立て検証する日々の繰り返しで、農家というよりかは”研究家”に近い毎日を過ごしています(笑)

医者+料理家=農家

そんなズッキーニ研究家が得た最大の学びは、農作物は、人であり料理人であるということです。

品質は、土壌の健康状態や木の健康状態で決まり、味は、土壌の旨味で決まります。

健康状態というのは、人で言えば、日々の栄養をどう摂取していくかということで、旨味というのは、例え話ではなく、土壌に対して、ダシや調味料、隠し味を混ぜていくことで、作物の味が決まってきます。

なので、農家というのは、”健康マニアの料理人”でなければならないのです(笑)

おそらく土壌の健康に関しては、多くの腕利き農家さんが実践していると思います。

しかし、土壌を料理する農家さんは、まだ少ないんじゃないかなと思っています。

食材の味にはうるさい夫婦だからこそ、追求してしまう不思議な世界のお話でした。